逆流性食道炎は、胃酸や胃内容物が食道へ逆流し、食道の粘膜に炎症が起こる病気です。
胸やけや呑酸(どんさん)が代表的な症状ですが、のどの違和感や長引く咳などがみられることもあります。
JR総武線「平井駅」北口徒歩4分の仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックでは、胸やけや呑酸などの症状について、消化器内科でご相談いただけます。
逆流性食道炎とは?胃食道逆流症(GERD)との違い
食道と胃のつなぎ目には、胃内容物が食道へ逆流しにくいように働く仕組みがあります。
しかし、この仕組みが十分に働かなくなると、胃酸や胃内容物が食道へ逆流し、胸やけなどの症状が起こることがあります。
胃食道逆流症(GERD)は、胃内容物の逆流によって不快な症状や合併症が生じる病気の総称です。
このうち、胃カメラで食道粘膜の炎症や傷が確認されるものを「逆流性食道炎」と呼びます。
一方、胸やけなどの症状があっても、胃カメラでは明らかな粘膜の傷が確認されない「非びらん性胃食道逆流症(NERD)」もあります。
そのため、胸やけがあるからといって、必ずしも胃カメラで食道炎が見つかるとは限りません。
逆流性食道炎の主な症状
逆流性食道炎や胃食道逆流症では、次のような症状がみられることがあります。
- 胸やけ
- 酸っぱいものや苦いものが口まで上がってくる感じ(呑酸)
- みぞおちの不快感
- 食後や横になったときの胸の違和感
- のどのイガイガ感やつかえ感
- 声のかすれ
- げっぷ
- 長引く咳
胸やけや呑酸は代表的な症状ですが、のどの違和感や咳など、消化器症状とは気づきにくい症状が現れる場合もあります。
ただし、のどの違和感や長引く咳には、耳鼻咽喉科の病気、喘息、咳喘息など、ほかの原因も考えられます。
症状だけで逆流性食道炎と決めつけず、必要に応じて原因を確認することが大切です。
逆流性食道炎の主な原因
逆流性食道炎には、食生活や体重、姿勢など、さまざまな要因が関係します。
食事の影響
脂肪分の多い食事や食べ過ぎ、遅い時間の食事などが症状に影響することがあります。
特定の食品が症状を悪化させる場合もありますが、すべての食品を一律に制限する必要はありません。
飲酒・喫煙
アルコールや喫煙が症状を悪化させる場合があります。
肥満・腹圧の上昇
体重増加や腹圧の上昇によって、胃内容物が食道へ逆流しやすくなることがあります。
食道裂孔ヘルニア
胃の一部が横隔膜より上へ入り込むことで、胃酸などが逆流しやすくなる場合があります。
食後の姿勢
食後すぐに横になる、前かがみの姿勢が続くなどで、胸やけなどの症状が出やすくなることがあります。
逆流性食道炎で受診を検討したい目安
次のような場合は、消化器内科への相談をご検討ください。
- 胸やけや呑酸を繰り返している
- 市販薬を使っても症状が続く
- 食後や横になると症状が強くなる
- のどの違和感や咳が長引いている
- 食べ物がつかえる感じがある
- 健診で食道の異常を指摘された
- 症状が以前より悪化している
特に食べ物がつかえる感じや飲み込みにくさがある場合は、食道の狭窄など別の病気が関係している可能性もあるため、早めの受診が必要です。
このような症状がある場合は早急な受診・救急対応を検討してください
胸やけに似た症状でも、心臓や血管の病気などが関係している場合があります。
次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 突然の強い胸痛
- 胸を締め付けられるような痛みや圧迫感
- 強い息苦しさ
- 冷や汗や吐き気を伴う胸痛
- 意識が遠のく感じがある
- 吐血がある
- 黒いタール状の便が出る
- 食べ物や水分が通りにくい
特に突然の強い胸痛、強い息苦しさ、意識障害、大量の吐血などがある場合は、通常の外来受診を待たず、119番通報などの救急対応を検討してください。
黒いタール状の便や吐血は、消化管出血の可能性があるため、速やかな医療機関での評価が必要です。
食べ物が完全につかえて唾液も飲み込めない場合も、緊急の対応が必要です。
胸痛を「胃酸のせいだろう」と自己判断しないことが大切です。
逆流性食道炎の検査
診察では、症状が出る時間帯や食事との関係、服用している薬、生活習慣などを確認します。
症状や年齢、経過などによっては、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を検討します。
胃カメラでわかること
胃カメラでは、食道の粘膜を直接観察し、炎症の有無や程度を確認できます。
また、食道や胃にほかの病気がないかを調べることもできます。
ただし、胸やけなどの症状があっても、胃カメラで明らかな炎症が見つからない場合があります。
そのため、胃カメラの結果だけでなく、症状や経過などをあわせて判断します。
すべての方に胃カメラが必要なわけではなく、医師が必要性を判断します。
逆流性食道炎の治療
逆流性食道炎の治療では、症状や食道炎の程度に応じて、薬物療法と生活習慣の見直しを行います。
薬物療法
胃酸の分泌を抑える薬として、PPI(プロトンポンプ阻害薬)やP-CAB(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)などを使用することがあります。
これらの薬は、胃酸の分泌を抑えることで、胸やけなどの症状改善や食道粘膜の炎症の改善を目指します。
どの薬を使用するか、どのくらいの期間続けるかは、症状や食道炎の程度、ほかの病気などを考慮して判断します。
生活習慣の見直し
症状がある方では、次のような工夫が役立つことがあります。
- 食べ過ぎを避ける
- 食後すぐに横にならない
- 就寝前2〜3時間程度の食事を控える
- 症状を悪化させる食品や飲酒を見直す
- 体重が多い場合は無理のない範囲で体重管理を行う
- 禁煙を検討する
夜間の症状が強い場合には、上半身を少し高くして寝るなどの工夫が役立つこともあります。
ただし、すべてを一律に制限するのではなく、ご自身の症状と関係する習慣を見つけて調整することが大切です。
胃カメラは必ず必要ですか?
逆流性食道炎が疑われるすべての方に、胃カメラが必須というわけではありません。
一方で、次のような場合には胃カメラを検討することがあります。
- 食べ物がつかえる、飲み込みにくい
- 意図しない体重減少がある
- 吐血や黒い便がある
- 症状が長く続いている
- 薬を使っても改善しない
- 健診で食道や胃の異常を指摘された
- ほかの食道・胃の病気を除外する必要がある
吐血や黒い便、食べ物が通らないなどの症状がある場合は、通常の検査予約を待たず、緊急性の評価が必要になることがあります。
当院では、鼻から細い内視鏡を挿入する経鼻胃カメラに対応しています。
検査の必要性や実施時期については、診察時にご相談ください。
逆流性食道炎は再発しますか?
逆流性食道炎は、治療によって症状が改善しても、再び胸やけなどが現れることがあります。
特に食道炎の程度が強い場合や、逆流しやすい状態が続いている場合には、継続的な治療が必要になることがあります。
一方で、症状や経過によっては薬の減量や休薬を検討できる場合もあります。
自己判断で薬を中止せず、医師と相談しながら治療を進めることが大切です。
平井で逆流性食道炎を相談するなら仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックへ
仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックでは、胸やけ、呑酸、のどの違和感、げっぷ、長引く咳など、逆流性食道炎が疑われる症状をご相談いただけます。
症状や経過を確認し、必要に応じて薬物治療や経鼻胃カメラを検討します。
また、より専門的な検査や治療が必要と判断した場合には、適切な医療機関へご紹介します。
JR総武線「平井駅」北口から徒歩4分です。平日は夜19時まで、土曜日・日曜日は12時30分まで(午前のみ)受付しています。
当院では時間帯予約制を採用しています。Web予約やネット問診を事前にご利用いただくと、来院後の流れがスムーズになりやすくなります。
よくある質問
Q. 逆流性食道炎は自然に治りますか?
A. 生活習慣の見直しで症状が軽くなることもありますが、食道に炎症がある場合は薬物治療が必要になることがあります。症状が続く場合や悪化している場合は一度ご相談ください。
Q. 逆流性食道炎の診断に胃カメラは必ず必要ですか?
A. 必ずしも必要ではありません。症状や年齢、経過などを確認し、食道炎の程度を調べる場合や、ほかの病気を除外する必要がある場合などに胃カメラを検討します。
Q. 逆流性食道炎の薬はずっと飲み続ける必要がありますか?
A. 症状や食道炎の程度によって異なります。症状が落ち着いた場合に減量や休薬を検討できることもありますが、自己判断で中止せず医師と相談してください。
Q. 胸やけがあれば逆流性食道炎ですか?
A. 胸やけは逆流性食道炎でよくみられる症状ですが、必ずしも逆流性食道炎とは限りません。心臓の病気などでも胸の症状が出ることがあるため、強い胸痛や息苦しさがある場合は緊急性を確認してください。
Q. のどの違和感や咳も逆流性食道炎が原因ですか?
A. 胃内容物の逆流が関係することもありますが、耳鼻咽喉科の病気や咳喘息など、別の原因も考えられます。症状や経過を確認し、必要に応じて検査を検討します。
Q. 健康診断のバリウム検査で食道炎の疑いを指摘されました。相談できますか?
A. はい。健診結果をご持参ください。必要に応じて胃カメラを含めた今後の検査方針をご案内します。
Q. 予約なしでも受診できますか?
A. 一般診療は予約なしでも受診いただけますが、当院では時間帯予約制を採用しています。事前のWeb予約をおすすめしています。
Q. 中学生以下の子どもも受診できますか?
A. 中学生以下の方は、担当医師や症状によって対応できない場合があります。ご来院前にお電話でお問い合わせください。
Q. 土曜日・日曜日でも受診できますか?
A. はい。土曜日・日曜日も診療しています。平日は夜19時まで、土日は12時30分まで(午前のみ)受付しています。診療時間などが変更となる場合もありますので、受診前に最新の診療情報をご確認ください。
逆流性食道炎で受診を迷っている方へ
逆流性食道炎は、胸やけだけでなく、のどの違和感や咳などの症状として現れることもあります。
一方で、胸痛や飲み込みにくさなど、別の病気を確認したほうがよい症状もあります。
「市販薬を使っても繰り返す」「食後や夜に症状がつらい」という場合は、一度ご相談ください。
仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックでは、逆流性食道炎をはじめとする消化器症状を総合的に診療しています。
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