検査で症状を説明できる明らかな病気が見つからない場合でも、腸の動きや知覚の過敏さなどが関係して症状が続くことがあります。
日常生活に大きな負担となることもありますが、症状に応じた治療や生活習慣の見直しによって、改善を目指すことができます。
JR総武線「平井駅」北口徒歩4分の仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックでは、腹痛、下痢、便秘などの症状について消化器内科でご相談いただけます。
過敏性腸症候群(IBS)とは?
過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は、腹痛と便通異常を繰り返す病気です。
血液検査や大腸カメラなどで明らかな炎症や腫瘍が見つからない場合でも、腸の動きや知覚の過敏さなどによって症状が続くことがあります。
IBS自体は通常、命に直接関わる病気ではありませんが、通勤中や仕事中、外出先などで症状が出ることで、生活の質が大きく低下することがあります。
また、IBSと思われる症状の背景に別の病気が隠れている場合もあるため、必要に応じて確認することが大切です。
過敏性腸症候群の主な症状
IBSでは、次のような症状がみられることがあります。
- 繰り返す腹痛
- 下痢や軟便
- 便秘
- 下痢と便秘を繰り返す
- お腹の張り
- 急な便意
- 排便後もすっきりしない感じ
腹痛が排便によって変化したり、便の回数や形の変化を伴ったりすることが特徴です。
ただし、症状の出方には個人差があり、すべての症状がそろうわけではありません。
過敏性腸症候群の主なタイプ
IBSは、便の性状や排便パターンによって、主に4つのタイプに分けられます。
下痢型(IBS-D)
軟便や水のような便が目立ち、急な便意を繰り返すタイプです。
通勤中や外出先など、すぐにトイレへ行けない場面で困ることがあります。
便秘型(IBS-C)
硬い便や排便しにくさが目立つタイプです。
腹痛やお腹の張りを伴うことがあります。
混合型(IBS-M)
下痢と便秘の両方が目立つタイプです。
便の状態が日によって変化することがあります。
分類不能型(IBS-U)
IBSの診断に当てはまるものの、便の性状による分類では上記のタイプに明確に当てはまらない場合です。
タイプによって適した治療が異なるため、便の回数や形、症状の経過を確認することが大切です。
過敏性腸症候群の原因
IBSの原因は一つではなく、複数の要因が関係すると考えられています。
脳腸相関の変化
脳と腸は互いに影響し合っており、この関係を「脳腸相関」と呼びます。
脳腸相関の変化によって、腸の動きや痛みの感じ方が変わることがあります。
ストレスや生活習慣
ストレス、睡眠不足、不規則な生活などが症状に影響することがあります。
ただし、IBSは「気持ちの問題だけ」で起こる病気ではありません。
腸内環境や感染症の影響
腸内細菌のバランスや、感染性胃腸炎のあとに起こる腸の変化などが関係する場合もあります。
原因や症状の現れ方は人によって異なります。
過敏性腸症候群の診断
IBSの診断では、腹痛と排便の関係、便の回数や形の変化、症状が続いている期間などを確認します。
診断の考え方として、Rome IV基準が用いられることがあります。
Rome IV基準では、最近3か月間に平均して週1日以上の腹痛があり、排便との関連や便の回数・形の変化などを伴うことが診断の目安となります。また、症状が少なくとも6か月前から始まっていることも条件に含まれます。
ただし、診断基準だけで判断するのではなく、年齢、症状の経過、健診結果などを確認し、ほかの病気が隠れていないかを検討します。
このような症状がある場合は、ほかの病気の確認が必要です
次のような症状や所見がある場合は、大腸の炎症や腫瘍など、IBS以外の病気が関係している可能性があります。
- 血便がある
- 意図しない体重減少がある
- 発熱が続いている
- 貧血を指摘された
- 夜間に目が覚めるほどの下痢や腹痛がある
- 健診で便潜血陽性を指摘された
- 家族に大腸がんや炎症性腸疾患になった方がいる
- 中高年になってから初めて症状が出た
このような場合は、必要に応じて血液検査や大腸カメラなどを検討します。
また、突然の激しい腹痛、意識が遠のく、大量の血便などがある場合は、通常の外来受診を待たず、救急受診を検討してください。
大腸カメラは必ず必要ですか?
IBSが疑われるすべての方に大腸カメラが必要というわけではありません。
一方で、次のような場合には大腸カメラを検討することがあります。
- 血便がある
- 便潜血陽性を指摘された
- 体重減少や貧血がある
- 症状が以前と変わった
- 中高年になってから症状が始まった
- ほかの大腸の病気を除外する必要がある
検査の必要性は、年齢や症状の経過、健診結果、家族歴などを踏まえて判断します。
過敏性腸症候群の治療
IBSの治療では、下痢型・便秘型などの症状のタイプや、日常生活への影響に合わせて治療を検討します。
生活習慣の見直し
食事時間、睡眠、運動、ストレスなどと症状の関係を振り返り、無理なく続けられる改善方法を考えます。
生活習慣を整えることで、症状が軽くなる場合があります。
食事の工夫
脂っこい食事、アルコール、カフェイン、香辛料などで症状が悪化する方もいます。
ただし、すべての食品を一律に制限する必要はありません。
食事と症状の関係を確認し、ご自身に合った調整を行うことが大切です。
低FODMAP食について
一部の方では、FODMAPと呼ばれる発酵しやすい糖質を多く含む食品の摂り方を見直すことで、腹痛やお腹の張りなどが軽くなる場合があります。
ただし、FODMAPを含む食品を自己判断で長期間大きく制限すると、栄養バランスが崩れる可能性があります。
必要に応じて医師や管理栄養士などと相談しながら進めることが大切です。
薬物療法
下痢型、便秘型、腹痛の程度などに応じて、整腸薬、便通を調整する薬、腸の動きを整える薬などを使用することがあります。
薬の種類や使用期間は、症状や体質などを踏まえて判断します。
便潜血陽性はIBSのせいですか?
IBSそのものが便潜血陽性の原因になるとは考えにくいです。
便潜血陽性の場合は、痔、ポリープ、大腸の炎症、大腸がんなど、別の原因を確認する必要があります。
便潜血陽性を指摘された場合は、「IBSだから」と自己判断せず、大腸カメラなどの精密検査についてご相談ください。
過敏性腸症候群で受診を検討したい目安
次のような場合は、消化器内科への相談をご検討ください。
- 腹痛と下痢を繰り返している
- 便秘と腹痛が続いている
- 下痢と便秘を繰り返している
- 通勤や仕事、外出に支障が出ている
- 市販薬を使っても改善しない
- 症状が長引いている
- 健診で便潜血陽性を指摘された
症状が軽くても、日常生活に支障が出ている場合は、我慢せずにご相談ください。
平井で過敏性腸症候群を相談するなら仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックへ
仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックでは、腹痛、下痢、便秘など、過敏性腸症候群が疑われる症状をご相談いただけます。
症状や経過を確認し、必要に応じて血液検査や大腸カメラなどを検討します。
大腸カメラが必要な場合には、検査時の負担に配慮しながらご案内します。
また、より専門的な検査や治療が必要と判断した場合には、適切な医療機関へご紹介します。
JR総武線「平井駅」北口から徒歩4分です。平日は夜19時まで、土曜日・日曜日は12時30分まで(午前のみ)受付しています。
当院では時間帯予約制を採用しています。Web予約やネット問診をご利用いただけます。
よくある質問
Q. 過敏性腸症候群は何科を受診すればよいですか?
A. 一般内科や消化器内科でご相談いただけます。まず症状や経過を確認し、必要に応じてほかの病気がないかを調べます。
Q. 痛みが軽くても受診したほうがよいですか?
A. 症状が続いている、日常生活に支障がある、市販薬で改善しない場合は、一度ご相談ください。
Q. 大腸カメラは必ず必要ですか?
A. 必ずしも必要ではありません。血便、体重減少、貧血、便潜血陽性などがある場合には検査を検討します。
Q. IBSの薬はずっと飲み続けますか?
A. 症状の経過に応じて薬の種類や使用期間を調整することがあります。自己判断で中止せず、医師と相談してください。
Q. 過敏性腸症候群は完治しますか?
A. 症状には波がありますが、生活習慣の見直しや薬物療法などによって、症状を和らげ、日常生活への影響を小さくすることを目指します。
Q. 血液検査だけでIBSとわかりますか?
A. 血液検査だけでIBSを診断することはできません。貧血や炎症反応など、ほかの病気が隠れていないかを確認する目的で行うことがあります。
Q. 便潜血陽性でした。IBSのせいでしょうか?
A. IBSそのものが便潜血陽性の原因になるとは考えにくいため、ほかの原因を確認する必要があります。大腸カメラなどの精密検査についてご相談ください。
Q. 予約なしでも受診できますか?
A. 一般診療は予約なしでも受診いただけますが、当院では時間帯予約制を採用しています。事前のWeb予約をおすすめしています。
Q. 中学生以下の子どもも受診できますか?
A. 中学生以下の方は、担当医師や症状によって対応できない場合があります。ご来院前にお電話でお問い合わせください。
Q. 土曜日・日曜日でも受診できますか?
A. はい。土曜日・日曜日も診療しています。平日は夜19時まで、土日は12時30分まで(午前のみ)受付しています。診療時間などが変更となる場合もありますので、受診前に最新の診療情報をご確認ください。
過敏性腸症候群で受診を迷っている方へ
腹痛や下痢、便秘を繰り返す症状は、過敏性腸症候群でみられることがあります。
一方で、血便や体重減少、便潜血陽性など、ほかの病気を確認したほうがよい症状もあります。
「体質だから」と我慢せず、生活に支障が出ている場合はご相談ください。
仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックでは、過敏性腸症候群をはじめとする消化器症状について、必要な検査や治療をご案内しています。
仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックのご案内
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