2026年9月18日

お腹が雑巾を絞られるように痛む、吐き気が強くて食べたものをすべて吐いてしまう、数日間おならも便も出ていないといった症状は、腸閉塞(イレウス)の重大なサインかもしれません。腸閉塞は、腸管の内腔が狭くなったり麻痺したりすることで、消化物やガスが滞留してしまう疾患です。
初期の段階では単なる便秘や胃腸炎のように思えることもありますが、進行すると腸の血流障害や穿孔(腸に穴が開くこと)を引き起こし、全身の重篤なショック状態に繋がる危険性があります。痛みを我慢したり自己判断で下剤を服用したりせず、速やかに消化器の専門知識を持つ医療機関を受診することが極めて重要です。
放置は厳禁:腸閉塞の主な症状と受診の目安
腸閉塞の症状は突然現れることもあれば、徐々に強くなることもあります。以下の症状が見られる場合は、受診を後回しにせず早めの検査を受けましょう。
・波のある激しい腹痛が連続して起こる
・吐き気が強く、食べたものや胆汁(黄色〜緑色の液体)を何度も吐いてしまう
・お腹がパンパンに張り、おなら(ガス)や便がまったく出ない
・過去にお腹の手術(胃がん、大腸がん、虫垂炎、婦人科手術など)を受けた経験がある
・健康診断の便潜血検査で「陽性」が出たまま放置している
特にお腹の手術歴がある方の腹痛や、おならが出ない状態での激しい嘔吐は腸閉塞の可能性が高いため、緊急の診察が必要です。
健診異常・二次検診を放置しない理由と受診の考え方
健康診断における便潜血検査で陽性反応が出た場合、これは大腸のどこかで微量な出血が起きているサインです。この原因にはポリープや大腸がん、炎症性腸疾患などが挙げられます。
もし大腸がんなどの病変が存在していた場合、放置すると腫瘍が大きくなり、最終的に大腸の内腔を完全に塞いで大腸型の腸閉塞を発症するリスクが高まります。精密検査(二次検診)として大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を早期に受ければ、がんになる前のポリープを切除したり、早期がんの段階で発見・治療することができ、腸閉塞という重篤な事態を未然に防ぐことが可能です。「健診結果を受け取ったけれどどこで再検査を受ければいいかわからない」とお困りの際も、当院では検査の必要性から今後の進め方まで丁寧にご案内します。
日常生活における注意点と家庭での過ごし方
腸閉塞の予防や、日常的な腸の健康を維持するためには生活習慣への配慮が欠かせません。
・無理な飲食を避ける:お腹が痛い時や張りがある時に無理に食べたり飲んだりすると、詰まっている腸にさらに負担をかけ、症状を悪化させます。腹痛や嘔吐がある時は絶食し、速やかに受診しましょう。
・日頃の水分補給の工夫:日常の腸の働きを保つためには、冷たすぎる飲み物を避け、常温の水や温かいお茶などをこまめに摂ることが大切です。
・食事内容への配慮:消化の悪い高脂質な食事や、一度に大量の食物繊維を摂ることは、腸の動きが弱っている時に詰まりの原因となることがあります。よく噛んで腹八分目を心がけましょう。
・十分な休養と睡眠:疲労やストレスは腸の動き(蠕動運動)を乱します。日頃から十分な睡眠を確保し、体を休めましょう。
・家族への共有と緊急時の判断:万が一、激しい腹痛や激しい嘔吐、高熱などを伴う場合は我慢せずすぐに医療機関へご連絡ください。ご家族間でも症状の変化を共有し合える環境が安心につながります。
仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックで相談しやすい理由
当院は「地域でまず相談しやすい総合内科」として、風邪や発熱、生活習慣病などの日常的な体調不良から、腹痛や便通異常といった消化器症状まで幅広く受け止めています。そのうえで、消化器病・内視鏡専門医としての専門性を備え、腹部超音波検査や大腸カメラをはじめとする精密な検査や診断を行っています。
当院では、単に病気を治すだけにとどまらず、患者様が症状の原因や今後の予防法について学べる「健康や病気について学べるクリニック」を目指しています。さらに、ここで得た健康知識を患者様のご家族や周りの方々へ届ける「健康の輪を広げる取り組み」も大切にしております。受付、看護師、事務、医師までのスタッフ全体が理念を共有するチーム医療により、来院からご帰宅後まで一貫した安心感を提供いたします。
JR総武線「平井駅」北口より徒歩4分、土曜・日曜(12時半まで)診療、平日は夜19時まで診療と、お忙しい方でも通いやすい環境を整えています。精密な画像検査(CTなど)や緊急入院・手術が必要と判断された場合には、特定の組織に囚われることなく最適な高度医療機関へ公平かつ柔軟にご紹介いたします。
受診を迷ったときの判断とスムーズな予約方法
「大したことないかもしれない」と迷っている間にも腸閉塞の症状が進行する恐れがあります。お腹の張りや痛みが強い時こそ、早めの相談が最大の防衛策です。
当院は時間帯予約制を採用しております。Web予約の際にネット問診をあらかじめご入力いただくことで、院内での記入負担を減らし、来院時の受付から診察までの流れをスムーズにすることが可能です。体調が優れない時こそ、事前予約をご活用ください。
よくある質問
腸閉塞の初期症状にはどのようなものがありますか?
波のある腹痛、お腹の張り、吐き気、おならや便の減少などが挙げられます。 初期は軽い不快感でも急速に悪化することがあるため、おかしいと感じたら早めに消化器内科を受診してください。
過去の手術歴と腸閉塞は関係がありますか?
はい、腹部手術後の腸管の癒着(術後癒着)は腸閉塞の大きな原因の一つです。 手術を受けてから長い年月が経っていても発症することがあるため、腹部手術歴のある方は注意が必要です。
健診の便潜血検査で陽性が出た場合、すぐに受診すべきですか?
はい、放置せず早めに二次検診(精密検査)についてご相談ください。 便潜血陽性の原因となる病変(大腸ポリープやがん)を早期に発見・治療することは、将来の腸閉塞予防にも繋がります。健診結果を持参していただければ丁寧にご案内いたします。
予約なしでも受診できますか?
はい、一般診療は予約なしでも受診可能です。 当院は時間帯予約制を導入しており、Web予約時にネット問診を事前入力いただくことで、来院後の受付から診察までの流れがスムーズになりやすくなります。
腹痛が激しいのですが、市販の鎮痛剤や下剤を飲んでもいいですか?
自ら市販薬(特に下剤や強めの鎮痛剤)を飲むことは避けてください。 腸閉塞の場合、下剤の服用は腸管の圧力を高めて破裂などの危険を招く恐れがあります。薬を飲む前に医師の診察を受けてください。
検査で異常が見つかった場合の連携病院はありますか?
はい、緊急の処置や高度な精査が必要な場合は、適切な高度医療機関へ公平・柔軟にご紹介いたします。 特定の組織に縛られず、患者様の病状に合わせた最適な医療機関へスムーズにご案内いたします。
中学生以下の子供の診察は可能ですか?
中学生以下の方への診療は、担当医師や症状により対応できない場合があります。受診をご希望の際は、来院前に必ずお電話でご確認ください。
激しい腹痛やお腹の張り、健診結果の不安など、お腹に関するお困りごとがございましたら仁愛堂消化器内科・内視鏡クリニックまでお気軽にご相談ください。
電話:03-3613-5548
当院は、地域の皆様が健康について学び、安心して過ごせる医療の提供に努めております。受診後に感じられたご感想やお気づきの点がございましたら、口コミを通じてお気軽にお声をお聞かせいただけますと幸いです。